じじぬき

BIG701225.JPG - 34,817BYTES

掲載

 ビッグコミック 1970年 12月25日号

おススメ度 

 ★★★★

古本相場 

 200円(2008.4.osaka)

雑誌掲載時P数→単行本P数

 20P→24P

その他突起事項

 クライマックスは書き換え多し。

ハシラ

 惜しまれて去るのが…冗談じゃない、と彼は怒った。

藤子不二雄氏の痛烈なコメディー!!

 

変更箇所

P コマ 変更点 変更内容
追加 お父さん!!しっかりしてください!!を加筆
修正 コマを切り貼り、背景を加筆 2段→3段
10 「死んだか、残念じゃ。」→「死んだか…残念じゃ」に変更し無念を増大
2,3 追加 「死んだか…残念じゃ。寿命とあればやむを得んが。」「いいえそうじゃないんです」のコマは元々1コマの出来事を3コマに修正
11 8 修正 1段→2段に拡大。ズームアウトし、(幽霊に下半身というのもなんだが)下半身を加筆
13 5 追加 ウム……ン。元気そうでryのコマを追加。言われてみると兄さんの等身おかしい
14 3 描き換え 「次郎は昔から孝行者じゃった。」→「昔からああいう奴だったよ わんぱくだが親思いでな」このコマは全体描きなおされている。前の方がよかった。
6 校正 長男の頭ベタ処理オチを修正
18 3 修正 コマ拡大。背景加筆。
20 0 変更 さて、一週間後→一ヶ月後
21 5,6 追加 加筆されたコマ
7 描き換え 修正により座り位置が逆だったので入れ歯を飛ばす向きが逆に。昔の方が顔に迫力有。
5-7 台詞変更 「じじぬきしよう」ズン「だ、だれがそんなことを!」→「トランプできるのか えらいなあ」「ママにおそわったんだもん」「これ持ってると負けよ 『じじぬき』っていうの」
22 1 台詞追加 「救急車を呼びます!!パトカーも!!」のナイス台詞が追加。
2 台詞変更 「こうなりゃ宣戦布告じゃ。わしゃやるぞ。ギュッと言わせるぞ」→「もはや忍耐はコレまで!!そっちがそうなら応ずるまでよ!!わしゃやるぞ」
描き換え 昔はもっと目が血走っていた。目の下のくま、汗がポイント高し。
4 追加 怒るじじいのコマ追加
5‐6 描換え 請求書投げるコマ、足元に落ちるコマはもともと1つのコマ。表情は無表情(怖い)。
7 台詞追加 「応ぜねば訴訟!!」が追加
描換え アングル変更じじいは後ろ姿で顔が見えないが終始ポーカーフェイスで淡々と要求を突きつけるのがシュール。
23 ALL 描換え 元々は高笑いとハハ…と気づく2コマのみ。「何が親じゃー!ry」も「おおさry」も無し。実にあっさりと進行する。
24 ALL 描換え すべて描きなおし。いつのまにか自室にもどって寝ていた矛盾を解消か。

2‐4 台詞変更 「今ごらんになったのが未来先取りの夢です。どうですやはり生亡をお望みですか。」「やめときましょう。」→「予見夢です もし生亡を実行されたらどうなるかという… いかがなさいます?」「よしましょう」

6 描換え 構図は同じだが描換え。墓に雑誌では穴までしか読めなかった穴黒家の文字が!!

 雑記

応じねば訴訟!おおさ、の使ってみたい名台詞も実は加筆後の台詞だったのです。

いいですねえ「おおさ、」折があれば使ってやりたい言葉なのですが中中機会がなくて…

雑誌掲載版では1週間であの有様だったのを一ヶ月に修正したのはF先生の優しさなのでしょうか…?

初出版でのクライマックスでのたたみかけるような淡々とした展開は実にあっけなく物足りないんですがじじいが終始無表情に感情を抑えて行動してるの が不気味さを醸しだしています。単行本版のジジイはオーバーオーバー気味で演義過剰に思えてきます。ただし糞オバンは単行本の方がDQN値が増していて良 い感じ。

残念ながら加筆時期までにかなりの間があった模様で黄金期のラインが失われ加筆コマは読んでいて違和感を感じます。それでもモジャ公とは比べ物にならない些細なものですが。加筆前の絵と加筆後の絵の劣化ぶりに只、涙なみだであります。

そして単行本でついに明かされた(そんな大層なもの?)穴黒家という名前がまた良い味を出してるんですよねえ。

 

 

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